先日ちょっと気になったニュースが・・・
ガーパイクが特定外来種生に指定される、という話です。
特定外来生物に指定されると、飼育や購入、輸入ができなくなるということができてきます。
では、ちょっとづつ解説。
まずガーパイク、通称ガーでアリゲーターガー、スポテッドガーなど何種類もいるのだけど、彼らは海外の淡水に住む古代魚(昔からほとんど進化していない、通称生きた化石)で、ペットショップでは小さい状態で(10センチくらい?)一万円もしない生物。
しかし種類によって3mにもなるので、本気で熱帯魚をやる人じゃないと正直厳しい生物。すると、途中で川などに放流してしまう人が・・・
もともとあったかいところの魚なので、日本の冬は耐えれないだろ!と思いきや、ガーはものすごく丈夫。一つ事例を紹介。
東日本大震災で被災した水族館、福島にあるアクアマリンふくしまは地震による停電で水温を保つヒーターや水をきれいにするろ過機が使えなくなってしまった。
すると、ほとんどの魚が死んでしまった。大水槽に住むマグロやイワシたち、同じ淡水熱帯魚のアロワナなど。そんな中生き残ったのがガー。水温は10度以下にも関わらず生きていたそうだ。それほど丈夫。
では、彼らは何を食べるだろう?普段飼育下ではエサ金とよばれるエサ用の金魚(生きたまま)を与えている(!)つまり、超肉食。
おまけに寿命、アリゲーターガーはmax50年も生きるんだとか!
そんなのが日本の川に放たれたらどうだろう?日本にはガーのような大きな魚がいない=無敵である。
餌食はもちろん日本にいる小さい魚。すると、日本にいた魚はどんどん減っていく。これが、規制の原因だ。ちなみに、アリゲーターガーはワニと見間違えられて、通報されるとこもある。
次に規制されるとどうなるか。
まず、販売、輸入禁止。次に飼育に規制がかかる。
飼育がどこまで規制するかわからないが、おそらく、今まで飼っていたのは許可をださないといけなくなる。新規飼育は禁止、だと思う。許可をださないと、見つかったとき罰則を食らう(アライグマ、カミツキガメなどと同じ)
恐らく、駆除も増えるだろうなぁ。ブルーギルやブラックバスなどもよく駆除しているが、あんな感じでガーも駆除対象が増えるでしょう。
もちろん、ガーに罪はない。勝手に飼育して捨てた、元飼い主が悪いのだ。
外来種に限らず、自分で飼った命は最後まで!!
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